国際問題:消失しない海洋プラスチック
現在プラスチックごみによる海洋汚染が国際的な問題となっています。
プラスチックは、微生物に分解されることはほぼなく、物理的に分解されるには数百年〜数千年の長い時間がかかります。
1950年頃から海に流れ込み蓄積されているプラスチックは約8600万トン〜1億5000万トンと推測され、
このままプラスチックごみが増え続けることは、海、地球を破壊することに繋がります。
日本や海外ではこの問題に今後どのように取り組んでいくのでしょうか?
EUは2021より使い捨てプラの禁止へ
2018年12月19日(金)欧州連合(EU)欧州議会と加盟国は、使い捨てプラスチック食器や発泡スチロールの容器を禁止する新規則策定で基本合意をしました。
2022年実施の予定で、実現すると欧州の海岸のゴミが70%減ると推測されています。
この案には2029年までにペットボトルを90%回収することも盛り込まれています。
日本国内での動き
2018年10月、環境省はスーパーやコンビニなどで配布するプラスチック製のレジ袋について有料化を義務づけることを検討することを発表。
来年6月に大阪市で開催されるG20サミットの『プラスチック資源循環戦略』の議論の中で具体策を検討する。
国内では現在、レジ袋の有料化やマイバッグの配布など、プラスチック原料のものの使用を抑制する動きをしているが、義務ではない為、一部のスーパーなどの自主的な取り組みにとどまっている。
英『Waitrose(ウェイトローズ)』、ラメを廃止へ
イギリスのスーパー『Waitrose(ウェイトローズ)』は王室御用達のイギリスを代表する高級スーパーです。
日本でラメと呼ばれる、グリッターには、精密にエッチング加工されたアルミニウムとポリエチレンテレフタレートを接着させた、小さなプラスチック。
グリッターは非常に小さい為、排水処理施設をすり抜け、海に流出してしまいます。
Waitroseでは自社製品へのグリッター使用を2020年までに廃止すると発表しました。
その他の活動
自然分解される環境に優しいプラスチックを作る、飲食店で使用されている使い捨てストローの廃止や、
タイではリサイクルプラスチック道路を試作建設、
トルコでは、2019年よりレジ袋有料化、従わなければ罰金、空のプラスチックで公共交通機関の運賃の支払いなどの取り組みをしています。
釣り好きの人も注意しよう
釣りや漁で使用する道具が誤って海の中で紛失することは、魚を含む海洋動物への被害となります。
このことはゴーストフィッシングや、ゴーストネットと呼ばれます。
まとめ
皆で海を大切にしましょう。
小さな行動から将来の環境を考えて行動していきたいですね。
ひとりひとりの行動が世界を変えます。
【引用元:『プラスチックの海』https://marineplastic.net】
→【理科:プラスチックの事実】(YMC会員記事)