2020年6月4日(金)、文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課は、『学校における消毒の方法等について』公表しました。学校以外の場所でも参考になる内容です。
1、日常的な消毒について
❶消毒薬等について
・物の表面の消毒には、消毒用エタノールや0.05%の次亜塩素酸ナトリウム消毒液を使用します。また、一部の界面活性剤で新型コロナウイルス に対する有効性が示されており、それらの成分を含む家庭用洗剤を用いることも有効です。
・トイレについては、0.1%の次亜塩素酸ナトリウム消毒 液または消毒用エタノールを使用して消毒します。
次亜塩素酸水は『次亜塩素酸ナトリウム』とは異なるものであり、新型コロナウイルス に対する有効性についてはまだ十分確認されていません。
❷消毒の方法について
・児童生徒等がよく手を触れる箇所(ドアノブ、手すり、スイッチなど)や共用物は1日に1回以上、消毒液を浸した布巾やペーパータオルで拭きます。
・トイレや洗面所は、家庭用洗剤を用いて洗浄します。
・消毒作業中に目、鼻、口、傷口などを触らないようにしてください。
・換気を十分に行います。
□エタノールの注意点□
揮発性が高く、引火しやすい性質があるため、電気スイッチ等への直接の噴霧は故障や引火の原因となる
□次亜塩素酸ナトリウムの注意点□
・次亜塩素酸ナトリウムで消毒をする際は、必ず手袋を着用
・手指消毒には使用NG
・色落ちしやすいものや腐食の恐れのある金属NG
・非常にアルカリ性が高いので、拭いた後は必ず清潔な布等を用いてしっかり水拭きし、乾燥させる。
・希釈した次亜塩素酸ナトリウムは使い切る
・次亜塩素酸ナトリウムの噴霧は、人体の健康に害を及ぼす可能性があるので絶対 NG
【次亜塩素酸水の噴霧について】
・次亜塩素酸水の噴霧器の使用については、その有効性及び安全性は明確になっているとは言えず、学校には健康面において様々な配慮を要する児童生徒等がいることから、児童生徒等がいる空間で使用しないでください。
試験で効果が確認された界面活性剤とは
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、経済産業省の要請を受け、家庭用洗剤として販売されている製品に、コロナに効果がある界面活性剤を調査し、公表しています。
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直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
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アルキルグリコシド(0.1%以上)
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アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
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塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
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ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
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塩化ベンゼトニウム
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塩化ジアルキルジメチルアンモニウム
※新型コロナウイルスに、0.05~0.2%に希釈した界面活性剤を20秒〜5分間反応させ、ウイルスの数が減少することを確認。
新型ウイルスに有効と判断された界面活性剤を含む家庭用洗剤のリストはこちら
物の表面についたウイルスの生存期間
付着した物の種類によって異なりますが、
24時間〜72時間位と言われています。
まとめ:空間除菌や消臭問題は、持続可能な太陽光を利用した光触媒がオススメ
瞬間的で毎日継続する消毒は、エタノールや次亜塩素酸水ナトリウムを推奨されておりますが、皆さんは日本で発見された『光触媒』をご存知ですか?
認知度はまだまだ低いですが、太陽光や室内光の光によって生成された活性酸素などが、空間除菌や消臭に効果を発揮します。
超親水も持っているので、室内の浴室やトイレ、壁に噴霧し膜を張る(コーティング)することで、汚れが付着しにくく掃除やお手入れがしやすくなると、新しい技術として人気急上昇中です。光触媒は、エタノールと違い、引火性液体に該当しません。
過去記事【ウイルス対策】新技術『光触媒』は光エネルギーで抗菌・消臭!人や環境に優しい消毒。
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引用元:学校における消毒の方法等についてhttps://www.mext.go.jp/content/20200604-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf