伝統的なセシウム原子時計による1秒の定義
実は、1秒という基準はセシウム原子時計の、セシウム原子が吸収•放出する特定の周波数の電磁波が基準とされています。
このセシウム原子時計では91億9263万1770Hzというマイクロ波が観測でき、1967年から、国際的な1秒の定義とされています。
原子時計で定義された秒は国際原子時(TAI)と呼び、1958年1月1日0時に世界時(UT)に合わせて開始されました。
世界時は地球の自転に基づきます。
閏秒とは
1972 年以後に設定されたもので、地球の自転の角速度の変動により、正午近くに太陽が正中に来るように時刻を調整する秒のことを閏秒といいます。
閏秒調整の際は国際原子時(TAI)と世界時(UT)との差が0.9秒を超えないように行っています。
新手法:光時計から光格子時計へ
光時計は・ストロチウムイオン光遷移・水銀イオン光遷移・イッテルビウムイオン光遷移などがあります。
その後、新たな光標準の手法、中世ストロンチウム原子光遷移が提案され、光格子時計が誕生しました。
今では光格子時計による秒の実証、国際的評価も高く、研究が進められています。
地球の公転に基づく秒設定
地球には自転と公転があります。
自転とは地球自身が1日24時間で一回転することで、
公転とは太陽の周りを1年365日で一周することです。
昔は、秒の定義が自転によるものでしたが、変動が多い為
1956年、国際度量衡委員会(CIPM)で、秒の定義を地球自転よりも公転に求め、太陽の幾何学を起点として、
【1900年1月0日12時】を定義しました。
(日本標準時は1899年12月31日21時)
秒の種類
ミリ秒・マイクロ秒・ナノ秒・ピコ秒・フェムト秒・アト秒(2004年2月現在、計測することのできる最も短い時間である)・ゼプト秒・ヨクト秒
秒を超える時間の最小単位
物理学の世界では『プランク時間』という最小単位が存在することが知られています。
プランク時間は約10のマイナス44乗秒で、これよりも短い時間は物理的な意味を持つことができません。
時間は宇宙の膨張が終わると無くなる?
宇宙は誕生直後に急膨張し、今はゆるやかな膨張をし続けています。
その宇宙の中の時間と空間の中に私たちが住む地球や太陽などの星々が存在しています。
このゆるやかな膨張が続く限り、時間が存在し続けていますが、
もし、膨張がなくなり、『熱的死』という状態になると、宇宙は極端に密度の薄まった物質とブラックホールだらけになり、星や生命が存在できない状態になります。
この時、今人間が感じるような時間の流れはなくなるだろうと考えられています。
ワームホール
ワームホールとは時空を結ぶトンネルのことで、実在すると過去にも未来にも瞬時に移動することが可能です。
物理学的な数値計算や方程式もありますが、現実には確認されたこともなく、つくり出すことも難しい話のようです。
時間は1次元ではない?パラレルワールドの存在
皆さんは、実在するはずがない昭和65年製造の10000円硬貨の話をご存知でしょうか?
この硬貨は、いたずら目的にしては、本格的な材料で高レベルなものだそうで、もう一つの昭和が続いている世界から、誰かが持ってきて今の世界で使われた、など都市伝説となっています。
パラレルワールとは今の世界と別の世界が並行して存在する『並行型』、
今ある世界が無数に分岐していく『分岐型』があるそうです。
もし本当なら、
今の自分と違った生き方をしている自分がいるのでしょうね。
どのような自分が存在しているのかワクワクしますが、今の自分の選択した人生と世界がすべてです。
今いる世界から逃げないで、前向きに自分の人生を作っていきたいものです。