山本:助成金によって年2600万円の格差が生まれていることをご存知でしょうか?助成金は雇用保険を払っている事業主様なら誰もが受給する権利を持っています。今回このことについて社会保険労務士の片平晶子(かたひらしょうこ)先生に詳しく聞いてみたいと思います。宜しく願い致します。
片平:宜しくお願い致します。私はアサンテ社会保険労務事務所、社会保険労務士の片平晶子と申します。助成金の代行申請に特化した活動をしております。これまで約200社の事業主様への書類作成、助成金のご提案とそのサポートをしてきました。不受給の会社は1社もありません。いきなりなのですが、助成金はもともと事業主様のお金って知っていますか?
山本:どういう意味でしょうか?
片平:助成金は、事業主様が人を雇用し、働きやすい環境作りをする為に国から支給されます。
財源は事業主様や従業員様一人ひとりが納めている雇用保険料なのです。
なので、当然に事業主様は、受給申請をする権利があるのです。
山本:そうなんですね。退職した人用だと思っていましたが、違うんですね。
この助成金の制度をどのくらいの企業が知っているのでしょうか?
片平:まだ、助成金の申請を知らない方が多く、申請している企業様は10%も満たないかと思います。
山本:え!雇用保険料の払い損をしている企業が9割以上もあるのですね!
片平:はい。雇用保険料の事業主様負担が多い理由は助成金の財源になっているという認識を持って欲しいです。全事業主様は助成金の受給権利を持っています。助成金申請をしないでいることは自らお金を捨てていることと同じです。
山本:雇用保険料を収めている額が会社によって違うと思うのですが、受給額にも差が出るのでしょうか?
片平:雇用保険料の収めている額に関係なく、全企業様、平等な額の受給となっています。収める額が少ない個人事業主様が得になりますね。
山本:助成金を知らないと損ですよね。
片平:はい。助成金は国の施策として『失業の予防』、『雇用機会の増大』、『雇用状態の是正』、『労働者の能力開発』があります。受給することは企業様と従業員様双方の発展に繋がり、沢山のメリットが生まれます。
山本:全事業主様は受給する権利があるので絶対申請した方が良いですよね。
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